QNISAとiDeCoの違いは何?
Q:専業主婦です。将来のために少しづつ月々積立したいと考えています。2024年から新NISAになり、投資枠が拡大されてより使い易くなるとテレビで報道していましたが、iDeCoとどちらが有利ですか?
A:それぞれに特徴があり、一概にどちらが有利とは断言できません。投資する資金の運用期間や活用目的等の視点からまずは考えることが重要です。資金の使い勝手でみるとNISAはいつでも引き出しが可能ですが、iDeCoは満60歳になるまで引き出すことが原則できません。したがって、途中で子供の教育費や不時の出費等に使いたいような場合には不向きであり、NISAのほうに若干のアドバンテージがあると言えます。一方、iDeCoの掛金は所得税の所得控除が可能でかつ受取時にも公的年金等控除が適用されるなど税金面でいくつか有利な点がありますが、NISAにはそのような掛金に関する所得控除等は一切なく、あくまで運用益や売却益に対する非課税メリットがあるだけです。また、それ以外にも運用時のコストや選択できる対象商品等にも違いがありますので、ご自身の運用目的や期間等に照らし自身にあった運用手段を選択するのがよいでしょう。
参考:👉Q. iDeCoとNISA、投資にはどっちが向いている? | その他 | 一般社団法人 全国銀行協会 (zenginkyo.or.jp)
Q生命保険の一時払の外貨建保険と変額保険、どっちがリスク高い?
Q:今年、定年退職しまとまった退職金が振り込まれました。約2,000万円の金額ですが、再雇用も決まりすぐに使う予定もありません。預金先の銀行から資産運用の提案があり2種類の一時払生命保険での運用を勧められていますが、外貨建と変額保険どちらがリスクが高いでしょうか?
A:おススメされている商品によって多少違いがありますが、一般的に外貨建て商品は原則満期や解約時等の外貨での受取額は契約時に確定しています。変動要因は為替リスク、債券相場リスク等ですがこれは逆に円安や債券価格上昇によってはリスクではなくリターン(プラスメリット)になる可能性もあります。一方、変額保険は株式や投資信託等の運用次第で満期や解約時等の受取額が上下に変動するので契約時に将来どのように推移するかは全くの未知数です。いわば投資信託と生命保険が統合したような商品と言えます。当然のことですが、過去のデータはあくまでも過去のものであって将来を約束するものではないため、大きく上昇することもあれば大きく下がるリスクも否定できません。したがって、リスクの視点から考えると、変額保険にやや難があるように思われます。もちろん、保険本来の保障も加味すると全く違った見方も出来ますので、やはり加入目的(運用期間等含め)をしっかりご自身で把握したうえで、その目的に合った商品を選択するのがベストではないでしょうか。
Q毎月2万円積み立てると、15年後にはどのくらいになるの?
Q:現在5歳と2歳の子どもがいます。将来の大学進学に備えて教育資金を準備したいと考えています。仮に月々2万円積み立てると15年後にはどのくらいの積立額になるでしょうか?
A:積立の手段によりますが、15年間の運用元本360万円(月2万円×12ケ月×15年)に対し、15年後の現行の国内金融機関での定期積立で運用した場合の積立額は年利率0.002%として3,600,543円(税引後3,600,433円)です。元本とほぼ変わらない程度の積立額ですね。一方、これを海外の金利の高い外貨等で運用したとすると様相は一変します。例えば、米国の国債利回りを見てみると10年国債で約年4.2%、2年国債で約4.9%となっています(2023年12月13日現在)。もちろん、為替リスク等もありますので、慎重に検討されたうえで最終判断することが重要です。
参考👉運用利率による積立額比較